昨日は特に西日本~九州の各地で大雨で大変でした。
雨の日はどうしたって足元が濡れてしまうし、道路の白線やマンホール、床なども滑りやすくなるため、より気を張ることになっていつもより疲れた感じになりますよね。
それでもこの大雨をものともせずに散歩にいく子たちもいることでしょう。
梅雨本番のいま、お散歩時の注意点をお話していきますね。

水たまりはただの「水」たまりではない

雨の日に散歩をしていて目の前に水たまりがあった場合、犬がその中を歩いたり、もしくはその水を飲んでしまったりすることがあるかもしれません。
雨が溜まったものだし、平気かな?と思っている飼い主さん。
それは非常に危険な考えです。
なぜなら、雨が降ることによって様々な細菌や寄生虫、除草剤の成分などが流れだし、水たまりに溜まっている可能性があるためです。

とくに、レプトスピラ症という病気は、汚染された川の水や土壌などを介して感染するのですが、人獣共通感染症(動物由来感染症)とも呼ばれ、人にも感染する病気の1つでもあります。
水たまりが増える梅雨時期や水のレジャーシーズンに犬での感染が増えるそうですから、注意をしておいて損はないでしょう。

ちなみに、レプトスピラ症にはワクチンが存在しています。
周辺に田んぼがたくさんある環境で暮らしていたり、水のレジャーを愛犬と楽しむ、という方、さらには、このレプトスピラ症、横浜など都市部でも起きてることから油断は禁物です。

前述したようにワクチンで予防できる病気ですから、今接種していない飼い主も、接種を検討してみてはどうでしょうか。

また、レプトスピラ症は水害の後に発生する可能性もあることも覚えておくと良いかもしれません。

さて、水たまりの危険性に戻りますが、昔に比べてポイ捨てたばこは少なくなりましたが、捨てられたたばこの吸い殻からニコチン成分が流れ出す可能性もあります。
そもそもニコチンには毒性があり、水に溶けるとその吸収が早まり危険とのこと。
このように、水たまりとは、雨水がたまってできた水、ではなく、雨水に有害な成分が溶け込んでいる可能性のある水、ということを意識しましょう。

水たまりには近づかない、飛びこませない

散歩に行った際に水たまりを見つけたら犬が近づけないようにリードを短く持つなど対処しましょう。
道幅いっぱいに水たまりがある時、水たまりを見つけて興奮してコントロールが難しくなったり、興味本位で近付こうとしたりした場合には、可能な限り抱きかかえて通るようにしてみましょう。

家に帰ったらまずは足をきれいにしてあげよう

水たまりには入らなくても、雨の中お散歩にいった犬たちの足はずぶぬれのことでしょう。
自分で舐めとってしまう前に、きれいな水で洗い流した後、タオルなどでしっかりと水分を拭き取りましょう。

細かいことを言うようですが、これも全て愛犬の健康を守るため。
少し気をつけるだけで感染症などの危険から愛犬を遠ざけることができるなら、その方が良いのではないでしょうか。

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